トヨタシエンタからルーミーに車を買い替えました。車天井搭載型のロッドホルダーって高いんですよねえ。ルーミー純正品は4万円以上、他のメーカー製でも最低14000円ぐらいのようです。シエンタの車天井搭載用ロッドホルダーは、平金具をあらかじめ曲げておき、金具の穴に突っ張り棒の端部の樹脂キャップをネジで固定。金具を内装の内張と樹脂補強材の隙間に差し込んで、キャップに突っ張り棒を差し込んで突っ張らせた簡易的な手作り品でした。金具の面が垂直になるように曲げ角度を調整しました。
ルーミーでもボート釣りにガンガン行くつもりなので、ボート竿を載せるホルダーを今回も手作りしてみたので記事にしてみます。ルーミーは、内装の内張と樹脂補強材の隙間が無く、シエンタの方法は使えそうにありません。そこであまりやりたくは無かったのですが、後部アシストグリップ2個をはずしてその取付穴を利用する方法を取りました。下記のトヨタアイシスについての記事を参考にさせていただきました。
http://minkara.carview.co.jp/smart/userid/1780361/car/1629684/4400567/note.aspx
1.概要
アシストグリップ取り付け穴は、ネジ穴では無くてただの角穴ですので、ここにターンナットという部品を使います。これは穴の中で90度回転して穴から抜け出ないようにしたものです。中で開いて壁の中と外で挟み込んであらかじめ固定される石膏ボード用ネジ穴部品と似た原理ですが、回転したナットに外からねじ込んでいくことによりナットとネジの間の板を締め付ける点が異なります。
2.使用部品
- φ28イレクターパイプ (パイプ径28mm)90cm 2本
- プラスチックジョイント J-113A 4個
- キャップ J-110A 4個
- ゴム板 5mm厚 4枚
- 木片 11m厚 4枚
- ターンナットM6用 4個
- ネジ M6×40 4個
- ワッシャー 8枚
- サンアロー接着液
※各写真内の番号が上記部品に対応
<写真1>
3.作り方
まず後部座席のアシストグリップをはずします。上部左右の小さなスリットにマイナスドライバーを入れて強く回します。これで何とかモールドが変形しながらグリップハンドルが抜けます。この角穴はフレーム板金にあいています。(写真2)
<写真2>
ここにM6のターンナットを差し込みます。ターンナットは差し込んでネジを押し込むと上の写真1のように穴の中で回転します。これでターンナットは穴から出てこなくなります。写真3はターンナットを差し込んでネジを押し込んでナットを回転させた後に、少しねじ込んでからネジを摘まんでナット穴を手前表面まで移動させた後にネジを逆回転させて抜いたところです。これでグリップハンドル穴側の準備は完了です。
<写真3>
次にこのナット穴にねじ込む部品の準備です。イレクターパイプを保持するためのプラスチックジョイント J-113Aの取り付け穴をドリルで6mmに広げます。ゴム板は適当なサイズにカットし中央をカッターでM6のネジが通るように穴をあけます。適当な大きさにカットした木片も中央にM6の穴をドリルであけておきます。
次にM6×40のネジを通しジョイントの裏にワッシャ・ゴム板・ワッシャ・木片の順にネジに通します。(写真4)
<写真4>
この部品を4個作り、1個ずつグリップ穴にねじ込みます。(写真5)
<写真5>
イレクターパイプの端に、専用のキャップを嵌めたら、ジョイントの受け部にはめ込みます(写真6)。左右対称な位置にはめ込んだら、専用接着液(写真7)でジョイントとパイプの間を接着します。この液は有機溶剤なので十分注意が必要です。プラスチックに付くとゆっくり溶けます。また大量に吸い込むと有毒で危険です。
<写真6>
<写真7>
4.完成
突っ張り棒で突っ張らせれば完成です。竿は後ろの棒に付けたフックを起こして左右から挟み、前の棒にのせた部分をゴムバンドで巻けば問題ないことはシエンタで実証済みです。
参考にさせていただいた上記サイトでは木片のスペーサーは使っていませんでしたが、ルーミーは、前と後ろ部分の内装の内張が盛り上がっており、そのままではパイプの端が内張と接触してジョイントに隙間なく嵌まらないことがわかったため、急遽以前猫ステップを自作した時に使って余っていた11mm厚のラワン材を小さくカットしてスペーサーにしました。これにより、内張からほんの少しパイプ端が浮いてジョイントに隙間なく嵌った状態になりました。
かかった費用は合計で2500円ぐらいです。安く済んで結構満足してます。
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